任意売却には以下のようなメリットがあります。
■競売と比較すると所有不動産が高値で売れる可能性が高いといえます。競売の場合,一般相場より2~3割低い価格で落札されることが一般ですが,任意売却であれば一般の市場価格に近い価格で取引されることが多く,被担保債権者へ多く返済することができます。したがって,残債務が少なくなります。
■通常の不動産売買において発生する以下の経費について,債権者より支払われることがあります。
・抵当権登記の抹消費用
・不動産業者への仲介手数料
・マンションの任意売却の場合で管理費を滞納しているときの滞納管理費
・後順位抵当権者がいる場合の抵当権の解除料(ハンコ代)
・売主の引越費用
・滞納している税金
等
■任意売却の場合,競売と比較して短期間で売却できる場合が多いといえます。通常,競売の場合,申立てから配当まで1年程度、物件によってはそれ以上の期間を要するのに対して,任意売却では短期間での売却されるのが一般です。
■競売の場合,当該事実が公になります。任意売却の場合,競売と比較して近隣住民に知れ渡る可能性は低いといえます。
■引越しの時期等についても,話し合いにより便宜を図ってもらえることがあります。