債権管理の前提として,企業として当然なすべきことはなされなければなりません。すなわち,設定した与信枠及び契約書にしたがって,日々細かにチェックすることが重要になります。
例えば,売上が営業部門等から経理部門に漏れなく計上されるということは必須のことですし,期日がきたら請求書を忘れずに送付するということは基本といえます。
その上で,期日到来と同時に入金があったかを漏れなくチェックする必要があります。この作業は絶対に手を抜いてはいけません。入金の確認は毎日これを行うのが基本です。そうすることで,支払が滞っている相手方を早期に発見することができます。その管理システムは企業規模に応じて様々なものがありえますが,自社にあったシステムを構築する必要があります。
また,与信枠については常に見直すことが重要です。一度設定した与信枠の見直しを行わないと思わぬ損害を被ることがあります。