1 債権管理
一般に,企業が取引先と売買契約を締結して履行しようとする時は,商品を先に納入して後で代金を各月ごとにまとめて支払ってもらうことが多いと思います。
この場合,いくらまで販売するか,その前の月までの支払いがなされているか等をしっかり把握しておかないと,不良債権が発生し経営を圧迫,最悪の場合倒産する等の事態にも陥りかねません。そのような不良債権が発生しないように債権を管理しておくことが非常に重要となります。
売掛金が回収できなくなるという事態を未然に防ぐという意味で,債権管理は非常に重要です。
日頃からおこなっておくべき債権管理のポイントについて、項目ごとに解説していきます。
(1)相手方の信用状態の見極め(与信枠の設定)
(2)与信枠の判断方法
(3)契約書の作成
(4)日々のチェック
(5)支払遅延に対する早期対応
2 債権回収
債権管理をしっかりしていても,不慮の浮き沈み等で納入先の経営が悪化し,売掛金の支払が滞ることがあります。
そのような段階に至って行うのが債権回収である。
債権回収には大きく分けて,任意の交渉の段階と,裁判所や執行官などの国家機関の手を借りて行うものの2つがあります。
通常は任意の交渉が行き詰まった際に公的な手続に進む場合が多いです。
以上のことから,厳格に債権管理を行い,不慮の事態が発生した際は,スピーディーに債権回収の手続きを行う体制を社内に構築することが重要になります。
当事務所ではそのような体制作りを総合的にサポートして参ります。
債権回収のポイントについて、項目ごとに解説していきます。
(1)債権回収総論
(2)債権回収の具体的な法的手続
(3)相手方が倒産した場合