支払期限が到来するまでは債務の支払いを猶予するという債務者の利益のこと。
下記具体例第2項が期限の利益を付与する条項である。
具体例
1 Aは,Bに対し,本件債務の履行として,金○円支払義務のあることを認める。
2 Aは,Bに対し,前項の金員を,次の通り分割して支払う。
① 平成○年○月末日限り○円
② 同年○月末日限り○円
③ 同年○月末日限り○円
・・・以下省略・・・
AはBへの債務の支払いを上記2項によって,同項記載の期限まで猶予されている。このようにAが支払を期限まで猶予される利益のことを期限の利益という。